不妊治療ダイアリー

「不育症」について私が思うこと・親になれるその日まで

こんにちは!先日不育症検査(血液検査)を受けてきたりぼんです(^^)/
インスタでお会いしている皆さまはもうすでに知っている方も多いとは思いますが、私は昨年の9月から体外受精をはじめ、11月に1回目の移植をしました。
そして、1月に大量出血で9週の初期流産となりました。
2回目の移植は、採卵から初めて先日の7月に行ってきましたが、陰性でした。
保険適用でできる体外受精の移植は現状6回までです。不育症とは、2回以上流産を繰り返した人に対して診断が下りるもの。
そんな中、私が3回目の移植の前に不育症検査を受けた理由や、考え方について今日はお話したいと思います。
あくまでも私個人の考えなので、参考程度にご覧くださいね。

不育症と診断されるまで待つのか

一番はこれです。「不育症と診断されるまで検査を待つのか」
そもそも自然に妊娠できないから不妊専門CLに通いだして、タイミングも人工授精も全く意味をなさない周期を繰り返しました。
あっという間に体外受精へのチャレンジまで進んだ私たち夫婦。そんな中、奇跡的に1回目の移植で妊娠したのもつかの間、流産しました。
流産すると分かって一番驚いたのはほかでもない私自身です。あんなに不妊治療のことについて検索しまくって、妊娠が奇跡だということ、ましてや出産が本当の奇跡だってことを誰よりも実感していたはずなのに、自分の中に宿った命がこんなにも一瞬で亡くなってしまうのか。あまりにも小さな命の儚さに、神様の不平等さをこんなにも恨めしく思ったことはかつてなかったでしょう。

色々な人がいるから、色々なバックグラウンドがあって色々な考え方があるし、たとえ似たような経験をした人同士さえでも本当の意味で分かりあうことは難しい。
個人個人によってその出来事をどう捉えるか、どんな言葉がけをするか、どんなことを思うのかは違うことを、嫌というほど不妊治療を通して学びました。
だけど、「流産はまあまあよくあることだよ」「流産はそんなに厳しくないって聞くけどね」「なんか思ってたより元気そう」…
私が身体だけでなく、他人の何気ない言葉で傷ついた気持ちや、どうしても小さな命を守れなかった自分を責めてしまう気持ちは取り返しがつかないものとなりました。
(そうはいっても、私なりに今は区切りをつけて再び前向きに妊活に取り組めるようにはなっていますので、ご安心ください!)

私としては、またあの経験を繰り返したくない、次こそはどうしても小さな命を自分で守りたい、そんな思いが非常に強いです。
だから、2回流産をするまで、診断がつくまでただ待つのではなく、自分のできることがあるならば一つでも多く努力をしたいのです。

現状制度や世間について思うこと

「2回流産を繰り返した時に不育症と診断します。診断された場合、不育症検査について助成金が出ます」
こういった制度。確かに理にかなってはいると思うのですが、少し思うことを。

誰でも流産はしたくないものですし、そこに自然妊娠だった、不妊治療での妊娠だったというところまでは問いませんよね。わかります。
しかし、正直不妊治療はかなりお金がかかるのも事実。時間(年齢)との勝負であることも事実。
かなり体力・精神・経済的に大変な道を歩んだ先の、「妊娠」そして「流産」。

ここまでしてやっと妊娠にたどり着いたのにあっという間に流産してしまって、それをまた繰り返すまでは何も施さない、というのは少し酷だなと思う時があります。
そしてそもそも妊娠しづらいから治療をしているし、そういう人は大体流産しやすい因子も併せて持ち合わせていることも多いのに、こういうところは「平等」なんだよな…という…。

「平等」って何でしょうね。時々考えます。
子どもを授かる力、子育てに対する理解、手厚い制度、不妊治療への理解のなさ、不妊治療に対する触れてはいけない・タブー感…。
ちょっと暗い雰囲気が漂ってしまいすみません(笑)

不育症の原因が染色体異常であるときに思うこと

受精卵がたまたま染色体異常だったとして

たまたまできた受精卵が偶発的に染色体異常だった。それは仕方ないことで、自然妊娠でも一定の確率では起こります。
なにしろ、流産は全妊娠の15%に起こるのですから。(私の体感だと、4割くらいは流産している気がするのですが)
初期の流産はほぼこれが原因とされていて、防ぐと言えばPGTA(移植前診断)をするという手もあります。
(胚の一部を採取して先に調べ、問題があればその胚を移植しない。ただ、お金もかかるし胚がその診断によってダメージを受けることには間違いないので、できればしない方がいいようなことを先生は言っていました。あと、受精卵が染色体異常と分かったところで、その受精卵の染色体をいじって治すとかはできないので。)

だから、初期に流産をしたとしてもほとんどが母体側の原因ではない。お母さんが苦しむことはないんだ、とは言いますが私はやっぱり一生忘れることはないし、定期的に苦しむことは避けられないと思います。事実を受け入れることはできても、私は元々割と生真面目で責任感が強めな方だと思う(自分でこんなこと言ってなんだかすみません💦(笑))ので、多少時間がそれを癒すことがあったとしても、心のどこかには母親だった時の気持ち、責任を思い続けると思います。

よく、「自分を責めないで」と言いますし、私も自分で自分の事を責めているわけではないのですが、私自身としては短い期間ではありましたが、
ささやかな幸せとともに確かに存在した「母だった時の責任感、子を大事に思う気持ち」が悪いものではないな、と思うので、その気持ちを無理に忘れようともしていません。

かえって「私は自分を責めすぎているんだ」なんて思うことの方がストレスですし。
事実を受け入れるのには時間がかかるし、その時の気持ちを忘れるわけではないのです。
無理して忘れることだけが、前を向くことではないと思っています。

夫婦のどちらかあるいは両方が染色体異常だったとして(転座)

それで、「不育症の原因が染色体異常であるときに思うこと」の2つ目。
受精卵が偶発的に染色体異常だったわけではなく、「夫婦どちらかあるいは両方が染色体異常だったとして」。
これは、私たちはまだ検査を受けていませんが、遺伝に関する部分について夫婦で染色体検査を受けるというものです。
どちらかあるいは両方に「転座」と呼ばれるものがあった場合、流産率が高くなるそうです。
しかし、最終的に子どもをこの手に抱ける確率は転座保持者でない人と変わらない、というデータがあるそう。

そして、この検査についても転座があると分かったところで我々夫婦の染色体をいじって治すことはできません。
分かったところで治しようがない。それをわかることで、治療に前向きになれるならばいいのですが、先生曰くそれをわかって絶望してしまってかえって治療に悪影響になる(メンタル面で)人もいる、と言います。

私たちはまだこの検査はしなくていいと思うよと先生に言われているので、まだいいかなとは思っていますが、
もしこれがわかった時は体外受精保険適用枠は全力でやり切って、それでもうまくいかないときは夫婦二人で仲良く暮らしたいなと思っています。


まとめ 不育症に対して思うこと

不育症自体があまり明るい話題ではないため、考えることもとびきりポジティブ!とか明るい!みたいなものではないのですが、これが今の私の正直な思いであり考えです。少々脈絡がないのですが、このような色々な気持ちの葛藤もあるうえで皆さまに伝えたかったことは、自分の手に、夫の手に我が子を抱けるその日まで、私が親になれるためにできることを尽くしていきたい、ということです。
今私が頑張れているのは、皆様の激励による部分がとっても大きいと思います。いつも本当にありがとうございます(´;ω;`)
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

  • この記事を書いた人

りぼん 

元金融OL。移植で授かるも流産し、現在も体外受精挑戦中です! 仕事と不妊治療を両立させていましたが、流産を機に退職しました。 不妊治療中の「お金」「ステップアップ」「気持ちの持ち方」etc…のお悩みは全て”ココ”で解決!! 赤ちゃんの誕生を”ごきげん”に待つライフハックをお届けします。

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